2008 Fiscal Year Annual Research Report
新しいTIPS用modified covered stentの開発
Project/Area Number |
19591435
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
高橋 元一郎 Nihon University, 医学部, 教授 (20115489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 克己 日本大学, 医学部, 准教授 (90451319)
古橋 哲 日本大学, 医学部, 助手 (70318434)
吉信 尚 日本大学, 医学部, 助手 (00191635)
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Keywords | covered stent / TIPS |
Research Abstract |
我々は、科学研究費補助金基盤研究C「研究課題番号16591230;Increasing Stentのin vitroでの基礎研究とTIPSへの応用」において、自作模擬TIPS血管ファントムを用いたMRI血流実験で、狭窄non-covered stentでは血流変化はないが、Niti-S Self Expandable covered Stent(Taewoong Medical Co.,Ltd.)に狭窄を作成したところ、血流変化(流速と流量の低下)が生じることを検証した。in vitroで狭窄はperipheral cutting balloonで解除できることも確認した。今回の基盤研究C「新しいTIPS用Covered stentの開発」は、in vivo実験、即ち豚肝のTIPS形成、狭窄covered stent留置、cutting balloonでの狭窄解除、解除前後の門脈血流の変化を検討することを計画した。あいにく、peripheral cutting balloonの自主回収と生産停止の事態に遭遇し、豚のTIPS実験計画は頓挫した。そこで、covered Wallstentに狭窄部を作成して、PTAバルーンカテーテルでの解除を検証した。その後、中古のperipheral cutting balloon catheterを入手できたので、平成20年度には、豚のTIPS実験に入ることにした。設備に優れている某メーカーの国内実験施設での豚TIPS実験計画は、予算オーバーに直面したので、医学部内実験施設に変更した。豚(約25kg)に、全麻下でRoesch-Uchida経頸静脈門脈アクセスセットRUPS-100を用いてTIPSを形成した。血管造影装置はToshiba CAS-10A(1996.12)で、DSA不可、シネカメラも使用不可、画像記録は民生用VTRで行なった。なお、cutting balloon catheterによる狭窄解除に難渋した。そこで、PET系複合素材からなる拡張力最強のConquest PTA balloon dilatation catheter(CQ-75102;RBP24atm,OP8atm)を用いることによって、モノフィラメントポリプロピレン縫合糸(Surgipro II,Syneture)で作成されたCovered Biliary Wallstent(10mm×60mm)の狭窄を解除できた。なお、組織学的検索は検討中である。
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