2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19591439
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
安陪 等思 久留米大学, 大学病院, 准教授 (90167940)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内山 雄介 久留米大学, 医学部, 講師 (50268885)
田中 法瑞 久留米大学, 医学部, 講師 (00248402)
早渕 尚文 久留米大学, 医学部, 教授 (20108731)
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Keywords | ファントム / 放射線被曝 / 標準化 / interventional radiology(IVR) / 線量測定 / Web(home page) |
Research Abstract |
本年もホームページの作成と本施設および遠隔の数施設での測定を行い,データを増した.マニュアルの改善を行った.その結果,ファントムが遠隔地への郵送に耐えることともに測定マニュアルも使用に耐えることが分かった.空間分解能,濃度分解の評価とともに被曝線量測定を行うことで,血管造影装置の性能評価を行える.患者の被曝低減に寄与できる性能がある. ホームページの充実はその改訂頻度に負うところが多いので,情報発信を行ったのに加え,研究者グループに情報を発信しグループ内での計測を行うことができた.旧型(蛍光増倍管)を有し,高い線量率が記録された施設が装置の買い換えを行った.現実的成果であると考えられた.ホームページの閲覧は増えたが,研究参加の申し込みは少ない点が問題点として浮かび上がった.コンセプトは良く興味を持つものはあるが多施設での実行が難しい.研究者のネットワークを利用したデータの蓄積を行う必要があると考えている. 本研究の成果を4年に一度開催されるXIX Symposium Neuroradiologicumにて報告した.我々の開発した被曝線量計測法が実践的に役立つことは理解し,一定の評価を得た.しかし,強制力を持たない計測について実際に多くの施設において広く行うことについては,各施設の自助努力によるので,それを広めるのにwebの利用だけでは不十分であろうとの認識も我々と一致したものであった。その成果はNeuroradiology Journal Special Issueにacceptされている.
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