2007 Fiscal Year Annual Research Report
体内埋込型無線式リアルタイムマイクロ線量計の開発一放射線治療事故防止への応用
Project/Area Number |
19591450
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
仲田 栄子 Tohoku University, 医学部, 助教 (60375201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 幹雄 東北大学, 医学部, 教授 (20004921)
山田 章吾 東北大学, 病院, 教授 (60158194)
四竈 樹男 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (30196365)
永田 普二 東北大学, 金属材料研究所, 准教授 (40208012)
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Keywords | 蛍光シンチレーター / リアルタイム計測 / 放射線線量計 / がん治療 / 放射線治療事故防止 |
Research Abstract |
本研究の目的は、放射線治療事故防止のため、放射線治療装置からのターケットへの線量をリアルタイムで測定するシステムを開発する事である。具体的なシステムの原理であるが、放射線が治療装置から患者さんの体内に埋め込んであるsensor(シンチレーター)に照射されると蛍光を発する→その蛍光を体外のDetectorで検出し、Detector内の回路で蛍光強度に変換する→患者さん体外の蛍光検出器により無線で情報を受け取ることにより、リアルタイムで治療装置から照射されるsensorへの線量情報が得られる、というものである。 昨年度は、人体を模した肉ファントムから出る蛍光を光電子増倍管を通して検出する事に成功した。検出感度に関しては今まで行ってきたCCDカメラと比較しても、今までは検出できなかった、より微量の蛍光を検出する事に成功しているので、今後は光電子増倍管での検出方をメインにして実験を行って行きたいと考えている。バックグラウンド光の除去であるが、作成した鉛箱によりかなりの除去効果が確認できた。また、部位別の肉ファントムを作成し、各ファントムより出てくる蛍光強度と、肉の種類(肝臓、肺、骨、筋肉など)との間に何らかの相関性があるのか否かを調べ始めており、各ファントムのCT値と蛍光強度に関連性がありそうなデータが得られている。しかしこれはまだまだ再試験を繰り返しデータを安定させる必要があるため、今年度のメインのテーマの一つにしたいと考えている。 昨年度の結果より、本研究は実現可能なプロジェクトであることが示唆された。これが開発されれば、放射線治療事故防止に非常に役立つものと考えられる。
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Research Products
(3 results)