2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19591452
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高田 義久 University of Tsukuba, 大学院・数理物質科学研究科, 教授 (00134205)
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Keywords | 陽子線 / ボーラス / Wobbler法 / 二重散乱体法 / ガウス型Penumbra関数 / 散乱 |
Research Abstract |
(1) Wobbler法におけるBolus形状の最適化:幾何学的2次元標的に対するBolus最適化を行った。線量評価点の配置、目標線量の設定、重みの付け方を調整し、最適な線量分布を与えるBolus形状を設計できた。計算時間の更なる短縮という課題が残ったが、この手法が実際のBolus設計自動化に使える可能性を示すことができた。(2)二重散乱体法におけるBolus形状の最適化:幾何学的3次元標的に対するBolus最適化を行った。線量評価点の配置、目標線量の設定、重みの付け方を調整し、最適な線量分布を与えるBolus形状を設計できた。計算時間の更なる短縮という課題が残ったが、この手法が実際のBolus設計自動化に使える可能性を示すことができた。(3)3次元構造のRTOG-3D phantomに対して、実際の臨床使用されているBolusと同じ細かさを持つBolusを作製し、それを通過する水中での線量分布を測定した。それを計算モデルを使った計算と比較し、良い一致を示すことが確認した。(4)Bolusがコリメータでの表面散乱に与える影響の研究:線量分布の測定データと計算との誤差の要因の一つであったBolus後方にあるコリメータでの表面散乱に与えるBolus厚の影響を測定と計算で調べた。その結果、Bolus厚が厚くなるにつれてコリメータ上面から入り側面に抜ける散乱成分が少なくなり表面散乱成分による側方の線量ピークを減少させることが分かった。
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