2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19591461
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
村上 龍次 Kumamoto University, 医学部附属病院, 准教授 (90295147)
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Keywords | がん / 放射線治療 / 画像診断 / 機能画像 / 画像解析 / PET |
Research Abstract |
PETの機能画像とCTの形態画像を組み合わせた融合画像(PET-CT融合画像)を応用した放射線治療計画の可能性について、以下の基礎的・臨床的成果を得た。 1.基礎的成果:模擬病巣辺縁部におけるPET用放射性薬剤(FDG)のRIカウントは病巣の大きさによる影響を受け、小病巣のRIカウントは低値を示す傾向が観察された。模擬病巣の周囲(背景)に存在するFDGも病巣辺縁部のRIカウントに影響を及ぼし、背景のRIカウント上昇によって辺縁部RIカウントも上昇した。臨床上の腫瘍体積評価に当てはめると、小病巣の過小評価および周囲炎症による過大評価が基礎的に明らかとなった。 2.臨床的成果:FDG-PETにおける標準摂取率(SUV)を応用した頸部リンパ節転移の診断(良悪性の鑑別)に関して、リンパ節の大きさによって閾値を変化させる方法を開発した。すなわち、小径のリンパ節における良悪性鑑別では、 SUVの閾値を低値とした。腫瘍体積評価に関する検討では、通常の画像評価にPETを追加することによる体積評価の変化は明らかではなかった。三次元的位置評価に関しては、 PETによる観察者間での一致率の改善を得た。 PETの応用によって、観察者間の三次元的差異が軽減し、放射線治療計画のための標準的腫瘍体積評価が得られる可能性が示唆された。 3.今後の研究展開:本研究で得られたPET-CT融合画像による腫瘍体積評価法を基礎的・臨床的に改良し、放射線治療計画への臨床応用を目指す予定である。
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