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2007 Fiscal Year Annual Research Report

劇症肝炎における肝性脳症のメカニズムの解明と治療の確立を目指して

Research Project

Project/Area Number 19591477
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

山本 智  Niigata University, 医歯学総合病院, 助教 (30345508)

Keywords劇症肝炎 / 肝性脳症 / MMP-9 / 脳浮腫
Research Abstract

(目的)血清中のMatrix Metalloproteinase-9(MMP-9)が、脳浮腫の原因であること、そしてそのメカニズムを明らかにする。
1.Azoxymethane(AOM)の腹腔内投与による劇症肝不全モデルにおいて、肝性脳症III〜IV度において、血清中のproMMP-9およびactiveMMP-9濃度は、コントロールおよび肝性脳症I〜II度に比較して有意に上昇することがGelatin zymographyを用いて確認された。このことより、肝性脳症の進行にMMP-9が関与している可能性が示唆された。
2.Azoxymethane(AOM)の腹腔内投与による劇症肝不全モデルにおいて、肝性脳症の進行に伴い、脳内のEvans blue(EB)量が増加する。特に、肝性脳症III〜IV度で著明に増加することが確認された。また、specific gravity methodを用いた脳内水分量の測定においても、肝性脳症III〜IV度で脳内水分量は著明に増加した。このことより、何らかの原因(MMP-9?)でBlood-Brain-Barrierの障害が起こり、脳浮腫が進行しているが示唆された。
3.Azoxymethane(AOM)の腹腔内投与による劇症肝不全モデルにおいて、MMP阻害薬であるGM6001の腹腔内投与において脳内のEB量および水分量の増加は抑制された。このことは、MMPが肝性脳症の進行の一因である可能性を示唆している。しかしながら、GM6001は、非特異的なMMP阻害薬であるため、Monoclonal抗MMP-9抗体を投与することにより、肝性脳症における脳内のEB量および水分量の増加を抑制することができるかを実験中である。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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