2007 Fiscal Year Annual Research Report
ミニブタモデル動物作出用の遺伝子改変核ドナー細胞作製に関する基礎的研究
Project/Area Number |
19591489
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
松原 修一郎 Kagoshima University, フロンティアサイエンス研究推進センター, 准教授 (60199841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤吉 利信 鹿児島大学, フロンティアサイエンス研究推進センター, 准教授 (50173480)
高尾 尊身 鹿児島大学, フロンティアサイエンス研究推進センター, 教授 (80171411)
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Keywords | 移植外科学 / 医用ミニブタ / 大型実験動物 |
Research Abstract |
移植を含めた外科領域や医療器具の開発においては、げっ歯類とヒトを結ぶ中大型実験動物の必要性が強調されている。高付加価値の医用ミニブタを遺伝子改変動物として開発することを最終的な目的として、本研究課題ではミニブタモデル動物作出のため、新しいタイプの遺伝子改変核ドナー細胞作製をめざして研究を開始した。 鹿児島大学で開発されたクラウン系ミニブタは近交化された中大型の実験動物として貴重な存在である。このミニブタのジーン・ターゲティングを行うために、糖転移酵素の遺伝子をクラウン系ミニブタのゲノムDNAより単離し、選択マーカーとつないでターゲティング・コンストラクト作製した。(1)これらの遺伝子領域がジーン・ターゲティングのホモロジー・アームとして適しているか、(2)ターゲティングされたアリルの検出法は適当か、などについて、実際にミニブタ細胞に導入して検討した。遺伝子導入後、薬剤(G418)耐性(ポジティブ選択)と蛍光タンパクの発現消失(ネガティブ選択)を指標にして候補となる細胞クローンの選択をおこない、PCRとサザンブロットによって遺伝子の解析をおこなった。PCR産物のサザンブロットではポジティブと判断されるシグナルが検出されるクローンが存在したが、これらの細胞をさらに増殖させジェノミックDNAのサザンブロットをおこなったところ、目的とする細胞はないと判断された。現在、上記の(1)(2)を含めて、ターゲティング・コンストラクトおよび実験方法の再検討をおこなっているところである。
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Research Products
(2 results)