2008 Fiscal Year Annual Research Report
ミニブタモデル動物作出用の遺伝子改変核ドナー細胞作製に関する基礎的研究
Project/Area Number |
19591489
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
松原 修一郎 Kagoshima University, フロンティアサイエンス研究推進センター, 准教授 (60199841)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤吉 利信 鹿児島大学, フロンティアサイエンス研究推進センター, 准教授 (50173480)
|
Keywords | 移植外科学 / 医用ミニブタ / 大型実験動物 |
Research Abstract |
鹿児島大学で開発されたクラウン系ミニブタは近交化された中大型の実験動物として貴重な存在である。このミニブタのジーン・ターゲティング法を確立することを目的に、初年度より研究を開始した。 昨年度は糖転移酵素遺伝子のクラウン系ミニブタゲノムDNAよりの単離、ターゲティング・コンストラクト作製、および、ターゲティング・コンストラクト導入ミニブタ細胞の選別ならびに確認をおこなった。昨年度の実験結果では、PCR(PCR産物のサザンプロット)よる選別ではポジティブと判断される細胞クローンが存在したが、これらの細胞をさらにジェノミックDNAのサザンプロットで最終確認をおこなったところ、目的とする細胞はないと判断された。このことは遺伝子導入後、薬剤(G418)耐性細胞からジーン・ターゲティングされた細胞クローンの選択する際に用いているPCR法およびPCRサザンプロットに問題のあることを示している。そこで本年度はこの点の解決を目指して研究を進めた。 文献の検索を含め再検討した結果、これまで用いてきたPCRの方法、すなわちターゲティング・コンストラクトのホモロジー・アームをはさむ形のPCRは擬陽性の出現する可能性が高いと判断された。このため、既報の論文を参考に両側のホモロジー・アームの外側にプライマーを設定し、より長い増幅を行う方法をミニブタゲノムDNAを用いて検討した。また、PCR産物のコンタミネーションの防止についても再度検討確認をおこなった。これらの結果に基づいて、引き続きコンストラクトの改良およびミニブタ細胞への導入実験を進行中である。
|