2007 Fiscal Year Annual Research Report
乳癌抗体療法の臨床効果における免疫学的検討-併用免疫細胞療法有効性についての検討
Project/Area Number |
19591524
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
関 直子 Kurume University, 医学部, 助教 (40226634)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
唐 宇飛 久留米大学, 医学部, 助教 (60268901)
藤井 輝彦 久留米大学, 医学部, 准教授 (50199288)
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Keywords | 癌 / 免疫学 |
Research Abstract |
DC及び腫瘍特異的CTL誘導におけるTrastuzumabの作用機序を解析するため,invitroでの検討を行った。HLA-AO201・A2402陽性健常人または乳癌患者末梢血CD14+単球からIL4,GM-CSFを用いた通法によりinvitroにてimmatureDCを誘導し,更に,HER2陽性allo乳癌細胞株またはそのcelllysate,各種maturation factorを使用し,matureDCを誘導した。同DCとPBMCによるkLTCを行いCTLの誘導を行ったが,Trastuzumab添加により誘導されたDCは非添加例に比し,HER2ペプタイド認識CTLの誘導能が有意に高かった。このことより,TrastuzumabはDCを介した抗腫瘍細胞性免疫の誘導に効果的に働くことが示唆された。 今後引き続きTrastuzumab治療患者(HLA-A2,-A24症例),またTrastuzumab・免疫細胞療法併用症例の末梢血,組織切片等の臨床検体を用い,免疫学的検討を行っていく予定である また,FGR3遺伝子多型について,158VIFを含む領域を特異的プライマー・Taqmanプローブを用いたPCRにて増幅しgenotypeを決定する方法を,予備的検討において確立した。今後,Trastuzumab治療症例パラフィン切片からDNAを抽出。多型と臨床的治療効果,腫瘍マーカーを含む各種パラメーターとの相関性について,統計学的検討を行う予定である。
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