2007 Fiscal Year Annual Research Report
c-myc遺伝子転写抑制因子のスブライシングによる発癌解析と癌治療法開発
Project/Area Number |
19591529
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
宮内 英聡 Chiba University, 大学院・医学研究院, 講師 (10344996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 一之 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (90344994)
赤井 崇 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60436376)
朝長 毅 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (80227644)
島田 英昭 千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (20292691)
上里 昌也 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (70436377)
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Keywords | 選択的スプライシング / 癌遺伝子 / c-myc遺伝子 / 転写制御 / 転写制御 / 癌治療 |
Research Abstract |
本研究は我々が10年来行ってきたc-myc遺伝子転写抑制因子FIR(FUSE-Binding Protein-Interacting Repressor)の発癌への関与および食道癌に対する重粒子線治療の臨床研究から得られた結果に基づき独創的で新規性の高い食道癌遺伝子治療法を開発することを目的とする。多くのヒト癌では癌遺伝子c-mycが発現増大している。FIRはc-myc遺伝子の転写抑制因子である。我々は(1)食道癌、大腸癌をはじめとする消化管癌ではFIRのスプライシングバリアントが発現し、正常型FIRのc-myc遺伝子転写抑制が拮抗阻害されc-mycが発現増大していること、(2)FIRによりc-myc遺伝子を発現抑制された細胞では細胞死が誘導されること、(3)従ってFIRによる細胞死誘導効果は癌治療に応用可能であることを報告してきた。一方、千葉大学医学部附属病院では切除不能食道癌に対する世界初のp53Adenovirus vectorを用いた遺伝子治療を行い、5年以上の長期生存例を得ている。現在までFIR Adenovirus vector単独の癌治療効果は動物実験で確認済みである。さらに最近では重粒子線照射((独)放射線医学総合研究所:千葉市との共同研究)を併用することにより食道癌の治療成績を向上させようとする臨床試験が開始されている。FIRは「c-Mycで発現誘導されるDNA修復蛋白の発現を抑制することにより重粒子線によるDNA損傷の修復を遅延させる可能性がある」との実験結果が得られており、重粒子線とFIR遺伝子を併用した治療効果の高い消化管癌遺伝子治療法の開発についてもあわせて報告する。本研究ではAdenovirus vectorのみならず、本邦が特許を有するSendai virusvectorを用いたFIR遺伝子治療の開発も同時に行っている。本研究の目的のためには、関連特許の取得が必須である。我々はFIRに関する特許を千葉大学知財本部経由で科学技術振興事業団より申請し韓国特許は成立した。米国、中国、欧州、日本に審査請求中である。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Identificaton of novel immunohistochemical markers for primary hepatocellular carcinoma; clathrin heavy chain and formiminotransferase cyclodeaminase2008
Author(s)
Masanori S, Tomonaga T, Matsudhita K, Sunaga M, Oh-ishi M, Kodera Y, Meda T, Takano S, Togawa A, Yoshitomi h, Otuka M, Yamarnoto M, Nakano m, Miyazaki M, Nomura F.
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Journal Title
Peer Reviewed
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[Journal Article] Gene expression profiling induced by histone deacetylase inhibitor, FK228, in human esophageal squamous cancer cells2007
Author(s)
Hoshino I, Matsubara H, Akutsu Y, Nishimori T, Yoenyama y, Murakami K, Komatsu A, Sakata H, Matsushita K, Ochiai T
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Journal Title
Oneol Rep 18(3)
Pages: 585-592
Peer Reviewed
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