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2008 Fiscal Year Annual Research Report

蛍光粒状体と分光腹腔鏡を用いた新しいセンチネルリンパ節検索法の開発

Research Project

Project/Area Number 19591531
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

林 秀樹  Chiba University, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 教授 (20312960)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大須賀 敏明  千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 准教授 (80223816)
中口 俊哉  千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 助教 (20361412)
Keywords癌 / 外科 / センチネルリンパ節 / 色素 / 分光解析
Research Abstract

19年度に試作を行い、ブタ腹腔内の蛍光観察シミュレーションにおいて有用性の示された分光腹腔鏡に関し、その基礎データを下に市販の腹腔鏡装置への蛍光観察機能搭載の可能性をFUJINON社と共同で検討を行った。通常仕様において光源装置に装着されている赤外カットフィルタを変更することにより蛍光画像は取得可能であったが、照射光伝送ファイバーの焼き付き現象を認めた。近赤外光による発熱の問題と考えられ、より狭帯域の光のみを照射光に混合する工夫が必要と考えられ、大幅な改良が必要となった。市場に流通可能な装置作成には時間を要し、本課題終了後の検討課題とした。
酸化チタン多孔体を用いたICG粒状体のin vivoの検討においては、リンパ節・リンパ管へ観察に十分な励起蛍光強度を得るほどの集積が得られなかった。これは酸化チタン多孔体に吸着されたICGと遊離したICGの双方が混在しているためと考え、溶液を透析することにより遊離したICGを除去し再度検討を行った。しかしながら同様の検討において蛍光強度は一層の低下を認めた。ICGは酸化チタンに吸着されることにより蛍光励起特性が減弱化されることが明らかとなった。本研究の予備実験及び昨年度の検討で得られていた蛍光は酸化チタンに吸着されたICGではなく、混在する遊離ICGによるものと推測された。
平行して行っていたICGの蛍光励起特性に関係する血清タンパク分画の検討において、リン脂質が有用な成分であることが明らかとなった。そこでリン脂質の一種であるレシチンでリポソームを作成し酸化チタン多孔体と同様の粒子径とし、これとICGを混合したところ強い蛍光励起が得られた。これを上記と同様のin vivoの検討を行ったところ、膝窩リンパ節への効率的な集積を認め、当初予定していた酸化チタン多孔体にかわる有用なセンチネルリンパ節トレーサーとなり得るものと考えられた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2008

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 蛍光色素を用いた消化器癌に対するリンパ節ナビゲーションの基礎的検討2008

    • Author(s)
      林秀樹、武藤頼彦、川平洋、中口俊哉、津村徳道、大須賀敏明、織田成人、三宅洋一
    • Organizer
      第24回日本医工学治療学会
    • Place of Presentation
      幕張
    • Year and Date
      20080400
  • [Presentation] Development of a projector-based augmented reality technique for laparoscopic surgery2008

    • Author(s)
      H. Hayashi, et al
    • Organizer
      11^<th > World congress of endoscopic surgery
    • Place of Presentation
      横浜
    • Year and Date
      2008-09-05

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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