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2007 Fiscal Year Annual Research Report

胃癌腹膜播種におけるTGFおよびアンギオテンシン系を介した分子標的治療の開発

Research Project

Project/Area Number 19591534
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

伏田 幸夫  Kanazawa University, 医学部附属病院, 助教 (10301194)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 原田 真市  金沢大学, 医学系研究科, 助教 (90272955)
Keywords腹膜転移 / 胃癌 / アンギオテンシンII / Tranilast / TGFβ
Research Abstract

(1)アンギオテンシンIIによるTGF-β発現誘導
胃癌細胞株OCUM-2MD3にアンギオテンシンI型受容体が発現していることをウエスタンブロット法にて確認後,アンギオテンシンIIを1μMで処理したところ,培養上清中のTGF-βの濃度は上昇したが,アンギオテンシンI型受容体の拮抗剤であるCandesartan同時投与においては,TGF-βの濃度上昇を認めなかった。これらの濃度変化はOCUM-2MD3から分泌されたTGF-βによるものであることをRT-PCRにて確認した。
(2)高度腹膜転移株であるOCUM-2MD3をヌードマウスに1x10^7個腹腔内投与し,投与後1週間目よりCandesartanを連日経口投与したところ,コントロール群に比較し,生存率の延長を認めた。今後,Tranilast単独投与およびCandesartan,Tranilast併用療法について検討する予定である。
(3)胃癌におけるアンギオテンシン系の意義を胃癌細胞株および臨床切除標本をもちいて検討した。胃癌細胞株5株中4株(80%)にアンギオテンシンI型受容体が発現していた。また,胃癌原発巣では67%,腹膜播種巣においても71%にアンギオテンシンI型受容体が発現していた。さらに胃癌原発巣におけるアンギオテンシンIIの組織内濃度は非癌部の胃粘膜に比べ有意に高濃度であり,胃癌の増殖進展にアンギオテンシン系が関与していることが強く示唆された。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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