2007 Fiscal Year Annual Research Report
右側大腸における鋸歯状腫瘍の癌化ポテンシャルについての研究
Project/Area Number |
19591559
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
小西 文雄 Jichi Medical University, 医学部, 教授 (20142242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 弘志 自治医科大学, 医学部, 助教 (00382937)
土橋 洋 自治医科大学, 医学部, 准教授 (90231456)
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Keywords | 大腸鋸歯状病変 / 鋸歯状腺腫 / 過形成性ポリープ / 45M1 / MUC5AC / H-MLH1 / MGMT / DAN methylation |
Research Abstract |
(対象と方法)Serrated adenoma:SA17例と最大径5mm以上の右側大腸発生Hyperplastic polyp:HP4例、あわせて21例を対象とした。CDX2と45M1/MUC5ACの免疫染色を行い、A群(腸型)M1/MUC5AC陰性B群(胃型);CDX2陰性/45M1/MUC5AC陽性、C群(分類不能);CDX2陰性/45Ml1MUC5AC陰性、D群(混合型);CDX2陽性/45Ml/MUC5AC陽性の4つのグループに分類した。遺伝子異常の検索は、ホルマリン固定パラフィン包埋切片からDNA抽出を行った後、MLH1、MGMTpromotorのメチル化をmethylation specific PCRで検索するとともに、MLH1、MSH2、MSH6、MGMT、p53、beta-cateninの発現異常を免疫染色で検索した。 (結果)形質発現からA群7例、B群7例、C群5例、D群2例に分類した。病理学的因子ではSA中に認められたVillo-Micrograndular type3例は全てA群;CDX2陽性/45M1/MUC5AC陰性であった。一方、MLH1promotorのメチル化は3例(14.3%)に認め、このうち2例はC群;CDX2陰性/45M1/MUC5AC陰性であった。MGMTpromototのメチル化は7例(33.3%)に認め、そのうちの5例が発現低下していたが、形質発現および病理学的因子との相関は認めなかった。また、p53、beta-cateninの異常発現は今回の検索対象には認めなかった。 (結語)Serrated adenomaのVillo-Micrograndular typeと腸型形質発現(CDX2陽性/45M1/MUC5AC陰性)との関連が示唆されたが、これと相関する遺伝子異常の特徴は今回の検討では明らかにされなかった
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Research Products
(5 results)