2007 Fiscal Year Annual Research Report
肝阻血再灌流障害時の臓器不全の解明と新規治療法の開発に関する研究
Project/Area Number |
19591577
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
吉留 博之 Chiba University, 大学院・医学研究院, 講師 (10312935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 勝 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70166156)
木村 文夫 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (70334208)
加藤 厚 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (70344984)
吉富 秀幸 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60375631)
竹内 男 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (20400822)
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Keywords | 阻血再灌流 / 脂肪肝 / 転写因子 / 臓器不全 / 感染症 / サイトカイン / アポトーシス / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
マウスにて阻血再灌流モデルを作成し,障害を制御する機構並びに障害後の免疫系との関係としてMIFに注目し,その発現と抗体投与による障害の関与を検討した。またその発現とtoll-like receptor発現とくに-2,-4の発現を検討しいわゆる自然免疫系との関与が判明した。これらの結果を論文投稿し,さらに肝阻血再灌流と遠隔臓器障害との関連をMIFのノックアウトマウスを用いて検討し論文準備中である。さらに脂肪肝と正常肝における阻血再灌流障害の差異に関する機序をdb/dbマウスを用いて検討し,脂肪肝はアポトーシスにも脆弱と考えられることから,アポトーシス関連蛋白の発現をwestern blotにて確認し,同時にTUNEL染色を施行することで脂肪肝阻血再灌流後における再灌流早期のアポトーシスとNOSのimbalanceな発現により肝がエネルギー不足となり障害が強く惹起されることが判明した。これらを遺伝子導入やsRNAiにより制御する方法を検討中である。PacIを用いてadenovirus vectorに遺伝子導入し293細胞に培養し増殖させていく。その後titerを測定し,まずin vitroの実験にてその導入発現の効率を検討する。その後ex vivoやinvivoでの検討に移行することとする。 閉塞性黄疸肝の易感染性に関しては,cytokine,chemokineの発現と好中球集積と臓器不全との関係を検討し,易感染性の機序の解明を転写因子の発現やその後の蛋白発現より検討し,黄疸の遷延に伴い障害は強く惹起され致死率も上がることが判明し,Journal of Surgical Researchにacceptされた。さらによりその詳細な機序を解明中である。
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Research Products
(4 results)