2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19591588
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
松本 逸平 Kobe University, 医学部, 助教 (30379408)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻村 敏明 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (30403249)
新関 亮 神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (60444593)
堀 裕一 神戸大学, 医学研究科, 特命准教授 (80248004)
黒田 嘉和 神戸大学, 医学研究科, 教授 (70178143)
具 英成 神戸大学, 医学部, 教授 (40195615)
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Keywords | 膵島移植 / 膵臓移植 / 移植外科学 / 二層法 |
Research Abstract |
本研究は、ドナー不足が深刻な我が国の現状を鑑み、一人のドナーから提供を受けた膵臓を分割し、複数のレシピエントに移植する(膵臓移植と膵島移植)ことを目的としている。膵臓移植と膵島移植では、同じ1型糖尿病患者を対象にするとはいえ、その適応患者は異なっている。今回の研究によって、分割膵島・膵臓同時移植が可能となれば、多くの患者にとって大きな福音となり、深刻なドナー不足の解消にも繋がる。そのためには、膵臓移植、膵島移植それぞれについて、必要最小限の膵臓の体積を的確に評価しなければならない。また、膵島移植に関しては、従来を上回る高い効率の膵島分離法を確立する必要がある。 平成20年度は、イヌを用いた実験系の確立のために、頚部自家移植の膵臓移植の手技の習得を行った。 また、イヌ膵を用い、実際の臨床膵島移植での膵島分離法の手技確立を試みた。膵島分離において膵消化時のコラゲナーゼ注入圧を低くすることで、膵島収量を増加させることをラットの実験系で証明し、この成果を論文で発表した。我々は以前から、酸素化PFCを用いた膵臓保存法(二層法)による膵保存時の膵酸素化の有用性を証明し、その臨床効果につき学会、論文で発表した。また、実際の臨床膵島移植の経験から、分離膵島保存・輸送法確立および膵島再生医療の必要性を認識し、有効な膵島輸送法の実験的検討を行い、成果を学会で発表するとともに、膵島再生について基礎的実験的検討を行い、成果を論文に発表した。
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Research Products
(4 results)