2007 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌個別化医療に向けたリンパ節転移予測診断システムの構築
Project/Area Number |
19591610
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
伊豫田 明 Chiba University, 医学部附属病院, 助教 (10302548)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 直彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (50345013)
渋谷 潔 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (20302565)
廣島 健三 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (80218833)
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Keywords | 癌 / -マイクロアレイ / 外科 |
Research Abstract |
本研究は当施設の生命倫理委員会において受理されたため,インフォームドコンセントの得られた100例の肺癌患者からの手術後摘出検体より腫瘍組織検体と正常肺組織検体を採取し,個々の検体を匿名化した状態で,oligoDNAマイクロアレイ解析を行った。対象としたDNAは既知の機能を有した10000遺伝子とし,その発現解析を行い,リンパ節転移予測遺伝子として15遺伝子,早期再発予測遺伝子として40遺伝子を抽出した。これら遺伝子について個々にprobeを設定し,定量PCRベースの診断システムに移行する試みを行っている。各遺伝子の正常肺組織を用いてカットオフ値の設定を行いアレイ解析のデータとの比較検討を行っている。一部を現在投稿中であり,結果待ちの状態である。また,対象検体に対して,FISH法によるEpidermal Growth Factor Receptorのoverexpressionを解析中で,腺癌におけるリンパ節転移の有無との相関などを検討する予定である。 関連研究として,胸膜悪性中皮腫の臨床病理学的特徴を研究し,2008年のSurgery Today に"Clinicopathological study of diffuse malignant pleural mesothelioma: Amulti-institutional collective study"としてその結果を報告し,掲載予定である。Acknowledgementsに本補助金によるサポートを受けた主旨を記載した。
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