2008 Fiscal Year Annual Research Report
内視鏡外科手術における非接触剛性イメージャーの開発とその臨床応用
Project/Area Number |
19591627
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
宮田 義浩 Hiroshima University, 原爆放射線医科学研究所, 准教授 (50397965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡島 正純 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 寄附講座教員 (90274068)
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Keywords | 胸腔鏡 / 触覚センサー / 肺癌 |
Research Abstract |
胸腔鏡手術における触覚を再現するため、空気噴流を用いて肺表面上の硬さを感知できる非接触剛性イメージャーの開発と肺腫瘍同定法の確立、およびその臨床応用を目的とし、以下の実験を行った。 【非接触剛性イメージャーの臨床応用向けての改良】 非接触剛性イメージャーの臨床応用に際し、人体に使用できる材質、形状に改善し、ディスポーザブル製品として一般に普及できるように改良した。空気ノズル及び光ファイバーセンサーは感染、滅菌の観点からディスポーザブルとし、空気コンプレッサーなどはすべて軽量化し、容易に持ち運べるサイズとなった。 【非接触剛性イメージャーの生体肺への応用】 非接触剛性イメージャーの生体肺への応用に向けて、広島大学倫理委員会にその人体への実用を申請し、認証を得た。その後あらかじめ同意の得られた肺腫瘍切除予定症例に対し、実際の術中に非接触触覚センサーによる走査を行った。更に同定した腫瘍の病理組織学的検討を行い、腫瘍の大きさ、臓側胸膜よりの深さ、CT値、組織型と走査結果を比較した。空気噴流により、組織学的にも肺胸膜、肺実質の損傷は認めず、その安全性が確認された。深さ/腫瘍径の比において、3.0以下の症例では、術中の腫瘍検出が可能であった。臨床的に術中検出が特に困難である、肺のすりガラス陰影については、胸膜表面のものについて検出可能であった。現在その症例数を積み上げて、非接触触覚イメージャーによる肺腫瘤の同定感度、特異度を明らかにしてきている。
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Research Products
(3 results)
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[Presentation] Intraoperative localization of small pulmonary nodules by a new non-contact tactile sensor2009
Author(s)
Miyata Y, Akayama K, Yoshioka S, Kawasaki Y, Mimura T, Okita R, Tsutani Y, Yamamoto H, Kawahara T, Okajima M, Okada M
Organizer
The Seventh International Symposium on Video-Assisted Thoracic Surgery, New York, USA, 2009
Place of Presentation
New York, USA
Year and Date
2009-03-28