2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19591633
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
穴井 博文 Oita University, 医学部, 助教 (20291544)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 伸二 大分大学, 医学部, 准教授 (70253797)
和田 朋之 大分大学, 医学部, 助教 (60325701)
|
Keywords | 循環補助 / 斜流ポンプ |
Research Abstract |
1、長期循環補助用ポンプとしての改良および慢性大動物実験における耐久性の検討 軸および軸受けにDLCコーティングコーティング(DLC-C)を施した効果、およびインペラ下面の二次流れを軸受け付近まで到達させるためインペラ後面にシュラウド(CI)を追加した効果について検討した。成山羊を用い左心バイパスを装着し、流量2L/min、揚程300mmHgに条件でポンプの評価を行った。ポンプは市販品、市販品にDLC-Cを施したもの、中心部開口径5mmの、CIに軸受けDLC-Cを施したもの、および施していないものを用いた。延べ11個のポンプ、計52日間の駆動を行った。6日間駆動した各ポンプの軸受け下部磨耗量は、市販品0.2mm、市販品DLC-C(+)0.04mm、CI-DLC-C(-)0.08mm、CI-DLC-C(+)0.02mmであり、DLC-CおよびCI採用両方で対磨耗効果があり、相乗効果が認められた。血栓形成は、市販品および、市販品DLC-C(+)両方で軸および軸受け部に同等に認められたが、CI採用ポンプではDLC-C(-)およびDLC-C(+)の双方とも軸受け上部に少量の血栓を認めるのみで、抗血栓性の向上が認められた。 2、容量可変閉鎖型リザーバと組み合わせた一時循環補助装置の評価 大動脈瘤手術6例、弁膜症手術1例において、容量可変閉鎖型リザーバを組み込んだ閉鎖型循環回路を用いた体外循環を行った。操作性と安全性の評価を行った。閉鎖回路で、中心静脈圧を自動調整しながらの安定した部分体外循環が可能であった。大気開放型リザーバとローラーポンプを用いた方法との比較検討中である。
|