2009 Fiscal Year Annual Research Report
仮想・極細気管支鏡とPET-CTを用いた肺野微小肺癌の悪性度解析と個別治療の確立
Project/Area Number |
19591650
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
佐川 元保 Kanazawa Medical University, 医学部, 教授 (70292274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐久間 勉 金沢医科大学, 医学部, 教授 (90215674)
相川 広一 金沢医科大学, 医学部, 助教 (40445903)
薄田 勝男 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (00324046)
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Keywords | 仮想気管支鏡 / 早期肺癌 / 極細気管支鏡 / 野口分類 / すりガラス状陰影 |
Research Abstract |
昨年度までは、Virtual Bronchoscopy(VB)の作成に関して、さまざまな検討を行ってきた。特に使用するCTおよびVB作成アプリケーションによる画像の差異に関して,2種のCT,3種のアプリケーションを用いて作成したVB画像を比較検討し、日本呼吸器内視鏡学会総会で発表するとともに,論文化し公表した。さらに、VBを用いて多発癌を診断する方法などを検討し、それも全国規模の学術集会で発表したのち、英文で論文化した。 本年度は,これまでの成果をもとに、VB作成の一部自動化を試みた。中枢側および末梢の標的の基準点の設定、および病巣の表示方法、複数のルートが考えられる場合の解析方法と表示方法などに関して、さまざまなシミュレーションを行いつつ解析した。その結果、中枢側の基準点の設定など、おおむね問題は解決されたが、特に末梢での基準点の設定方法に時として問題が残り、そのため適切なVBルートの表示が困難であることが判明した。現在、その解消へ向けて研究を行っている。 その他,気管支鏡下組織採取のための器具が到達しない末梢の病巣、および気道外のリンパ節を標的とした検査へのVBの応用を検討中である。現在までに、病巣の大きさや形を気道内の気管支鏡の視野から透見できるような画面を作成した。現在は、どのような条件下で透視画像を表示させるのがもっとも検査効率が良いかを解析中である。今後、縦隔鏡への応用も検討している。
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