2008 Fiscal Year Annual Research Report
脳動脈瘤形成と破裂および抑制における炎症性因子関与について
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19591682
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
松原 俊二 The University of Tokushima, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60294675)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永廣 信治 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (60145315)
西 京子 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (60335817)
宇野 昌明 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (90232884)
中嶌 教夫 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (00332817)
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Keywords | 脳動脈瘤 / 炎症性サイトカイン / 血管内皮 / 不安定性 / 接着因子 |
Research Abstract |
前年度の研究から白血球接着因子が脳動脈瘤形成にかかわることを明らかにし、この発現を抑制することにより脳動脈瘤形成が抑制できれば治療に有用と想われた。そこで白血球接着因子の発現抑制を示す可能性がある薬物としてibudilastを使用し、動脈瘤形成が撫制されるかどうか評価した。Ibudilastは非選択的にphosphodiesterase4(PDE4)阻害作用を有しており、抗炎症作用を示すことが報告されている。免疫組織学的評価では動脈瘤壁では上記の炎症関連分子に加えて、PDE4が強く発現することを確認した。Ibudilast投与群では未治療群に較べて動脈瘤用変化の内皮傷害や動脈瘤形成頻度が低下した。この抑制効果と相関して動脈瘤好発部位血管壁でのP-selectin, E-selectin, ICAM-1やTNFαのmRNA発規が低下した。またこれらの分子は血管内皮細胞で発現がみられたことからさらに血管内皮細胞を用いてTNF-α刺激下でのP-selectin, E-selectin, ICAM-1発現がIbudilastにより抑制されることを明らかにした。これらの結果から動脈瘤形成にはPDE4活性化による炎症性変化も寄与していることが示唆された。以上の結果を国際学会2008strokeで発表後、英文誌に投稿中である。
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Research Products
(4 results)