2008 Fiscal Year Annual Research Report
低酸素状態における脳腫瘍細胞と血管内皮前駆細胞間のクロストーク解析と分子標的治療
Project/Area Number |
19591690
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
阿部 竜也 Oita University, 医学部, 准教授 (40281216)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 徹 大分大学, 医学部, 講師 (90315333)
森重 真毅 大分大学, 医学部, 助教 (60381050)
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Keywords | 脳腫瘍 / 血管内皮細胞 / 幹細胞 / クロストーク / 分子標的治療 |
Research Abstract |
神経膠芽腫に代表される脳腫瘍では著明な血管新生演見られるものの、腫瘍細胞は異常な増殖により孤立した状態で十分に酸素も栄養分も届かないにも関わらず生存している.固形腫瘍では低酸素状態を呈するために、抗癌剤や放射線の感受性那低く,治療成績の低下、予後の悪化、再発の原因の一つとなっている.我々はこれまでに低酸素状態で働く転写因子hypoxia-inducible factor1α(HIF1α)DNAの発現制御について着目し研究をすすめた。さらには同遺伝子を用いた遺伝子療法の研究を行った。近年、HIF1α遺伝子はstromal cell-derived factor-1(SDF-1)とそのレセプターであるCXCR4遺伝子の発現を誘導させることが報告され、SDF-1はCXCR4陽性のstem cellやprogenitor cellをリクルートし、虚血など組織障害の修復に働くことが分かってきた。このような反応は、虚血細胞とそれらを取り巻く間質系細胞が密接に関与していることを示すものと考えられる。またこのような低酸素下の微小環境は腫瘍自体が生存するために必要不可欠であると同時に、微小環境自体が腫瘍の性状を規定しているものと考えられる。そこで低酸素状態において腫瘍細胞と血管内皮細胞間のクロストークを解析すると同時に、それらに関与する幹細胞に関しても様々な段階で制御することによって、治療への応用を図ることを目的とし、研究をすすめ成果を挙げつつある。
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Research Products
(16 results)
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[Journal Article] Possible involvement of interferon βin postoperative vasculitis restrictedto the tumour bed2008
Author(s)
Abe T, Sugita K, Morishige M, Ohnishi K, Ishii K, Kamida T, Hikawa T, Fujiki M, Kobayashi H, Kashima K, Yokoyamas.
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Journal Title
Neurosurgical Review 31
Pages: 447-450
Peer Reviewed
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[Journal Article] Pilomyxoid astrocytoma : An immunohistologic study and review.2007
Author(s)
Abe T, Inoue R, Goda M, Anaa M, Momii Y, Kamida T, Fujiki M, Kobayashi H, Kashima K, Yokoyama S, Nakazato Y.
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Journal Title
Neurosurgery Quarterly 18
Pages: 60-63
Peer Reviewed
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