2007 Fiscal Year Annual Research Report
超高磁場MRIによる脳卒中後神経回復過程の画像化およびメカニズム解明
Project/Area Number |
19591698
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
井上 敬 Iwate Medical University, 医学部, 非常勤講師 (70326651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小笠原 邦昭 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (00305989)
小川 彰 岩手医科大学, 医学部, 教授 (10204067)
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Keywords | DTI / FAIR / MRI / 脳血管障害 / 神経回復 / 定量化 / 画像診断 / 神経線維 |
Research Abstract |
本研究の目的は脳血管性障害における神経細胞・神経線維の障害程度を定量に評価し、さらにその後の回復過程を画像化することである。そのために、拡散テンソル画像・脳灌流画像を用いる予定であった。どちらもEPI法を用いたMRI撮像シーケンスであるが、アーチファクトに敏感である欠点があった。 拡散テンソル画像に関しては、従来の撮像シーケンスを見直し、本研究の目的に最適化したシーケンスを独自に開発した。スライス数をこれいで3.5mm程度であったものを、脂肪抑制を併用することにより、1.6mmにまで薄くすることに成功した。このとにより、拡散テンソル画像において、等方ボクセルサイズでの近似3D撮像を行うことができるようになり、脳内出血症例は後頭蓋窩病変症例などの、これまではアーチファクトで評価困難であった症例においても、神経線維を描出することが可能となった。現在は、EPI法に加え、PROPELLER法でのアーチファクト軽減・信号雑音比向上を図るために、研究を継続している。 脳灌流画像においては、これまでの研究から脳血管障害症例での最適条件はほぼ隔離したので、臨床症例に応用した。具体的には脳主幹動脈閉塞症例を中心に、血行再建術前後に脳灌流画像を撮像し、T1値を同時に撮像することにより、定量化を試みている。今後は、放射性同位元素を用いた手法と比較しその精度を確認する予定である。 本年度は、病態を既存の手法以上に正確に把握するための画像診断法を開発できたと考えられる。今後、回復過程の画像化のため、極めて重要と思われる。
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