2007 Fiscal Year Annual Research Report
Neurogenesis imaging の開発-内在性神経幹細胞の活動の画像化
Project/Area Number |
19591708
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Research Institution | Meiji College of Oriental Medicine |
Principal Investigator |
樋口 敏宏 Meiji College of Oriental Medicine, 医学教育研究センター, 教授 (80218700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 忠蔵 明治鍼灸大学, 医学教育研究センター, 教授 (80163541)
梅田 雅宏 明治鍼灸大学, 医学教育研究センター, 准教授 (60223608)
青木 伊知男 独立行政法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, 上席研究員 (10319519)
渡辺 康晴 明治鍼灸大学, 医学教育研究センター, 助教 (90454537)
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Keywords | 内在性神経幹細胞 / 神経再生 / マンガン / MRI / 脳虚血 |
Research Abstract |
成体脳にも細胞分裂を行い神経細胞を供給しうる内在性神経幹細胞が存在し,中枢神経損傷後の神経再生においては,この内在性神経幹細胞の賦活化が重要であることは周知のこととなっている.神経幹細胞は神経細胞のみではなく,さまざまな因子による誘導と抑制によって神経膠細胞(グリア)や脳室上衣細胞へ分化すると同時に,遊走して目的部位で機能を確立することがあきらかになってきている.本研究では内在性神経幹細胞による神経再生をin vivoにおいて画像化するために,マンガン(Mn)造影MRI(manganese-enhanced MRI:MEMRI)を応用した手法を確立することを目的とした.平成19年度にはa)動物実1験用MRI装置(4.7テスラ水平型磁気共鳴画像装置,Bruker社製)を用いてMEMRI測定法の改良と最適化を行った.Mnにより造影された小数の細胞を捉えるため測定コイルの改良,ノイズ対策,測定パルスシーケンスの改良と測定パラメータの最適化を行い,高分解能測定を可能とした.さらに,b)中大脳動脈一過性閉塞モデル(temporary MCA occlusion:tMCAO)をSprague Dawley ratを対象として作成し,1日後,11日後,21日後にMEMRIおよびDWI,T2WIを撮影した.1日後ではDWI,T2WIにて脳梗塞病巣部の信号強度変化を認めたが,MEMRIではMnの取り込みは見られなかった.11日後には脳梗塞周辺部にMEMRIにてMnの取り込みによる信号強度の増大を認めた.この信号強度の変化は,組織学的検討によりGFAP染色にて陽性を示すglia細胞の増生領域に相当していた.これらの変化は21日後にも継続していた.今後,Mn投与の時期の至適化により細胞の分化,誘導の検討を行う予定である.
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Research Products
(9 results)