2009 Fiscal Year Annual Research Report
脳腫瘍の光線力学診断・治療法の最適化:高効率光源の開発と光感受性物質の分布解明
Project/Area Number |
19591709
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
梶本 宜永 Osaka Medical College, 医学部, 講師 (30224413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒岩 敏彦 大阪医科大学, 医学部, 教授 (30178115)
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Keywords | 光線力学診断 / 脳腫瘍 / グリオーマ / スペクトル解析 / アミノレブリン酸 |
Research Abstract |
a.高効率光源の開発 高出力LEDを用いた高効率光源を株式会社CCSと共同で開発した。 励起光の光量は、30-90mW/cm2に達し、通常の蛍光顕微鏡光源(Pentero blue400)の励起光の光量(10mW/cm2)に比較して高出力が得られた。 高効率LED光源を実際の手術に応用したところ、腫瘍蛍光の著しい視認性の改善を認めた。特に、深部の腫瘍、腫瘍周囲の淡い蛍光領域の視認に有用であった。 b.光感受性物質(ポルフィリン)の分布の解明 光感受性物質(ポルフィリン)の分布の解明に関しては、分光輝度計を用いて各スペクトル成分における蛍光強度の絶対値を測定するシステモの開発に成功した。このシステムにより蛍光輝度の絶対値W/(sqm*nm)で定量することが可能である。従来では、蛍光強度は主観的な尺度(強い、弱い、なし)でしか評価できなかった。この装置を用いることで、生体における正確なポルフィリンの分布を評価できることになる。
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Research Products
(4 results)