2008 Fiscal Year Annual Research Report
骨再生能を示す次世代型骨補填材料 リン酸オクタカルシウムの抗腫瘍効果研究
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19591713
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
羽鳥 正仁 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70208552)
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Keywords | 骨軟部腫瘍 / 骨再生 |
Research Abstract |
整形外科領域における骨欠損部に対する骨再生に関する研究は、ハイドロキシアパタイト(HA)のセラミックスや、β型-第3リン酸カルシウム(TCP)セラミックスによる骨誘導、骨再建に限定された研究が主に行われており、人工骨の抗腫瘍効果に対する検討がなされていない。 第2リン酸カルシウムの加水分解による方法(Brown, et.al., 1962)や、CaおよびPO4の等モル存在下、高温度下(60℃)における滴下法(LeGeros RZ 1985)等がある。 研究グループは、高温度下連続合成法(特3115642)や室温合成法を開発している。 リン酸水溶液にカルシウム水溶液を添加しリン酸カルシウムを作製し、X線回折でリン酸オクタカルシウム(OCP)を確認しOCPをコーティングしたプレートを作製した。この作製したプレート上での培養を行うことで細胞接着、増殖に関するデータが得られる。OCP, HA添加での腫瘍細胞培増殖・抑制効果検討した。(1)培養プレートに滅菌したOCP、HAのスラリーをコーテングし、乾燥・固化させ、その上で代表的な骨腫瘍である骨肉腫細胞株を培養する系を検討した。培養検討が可能なであることを確認した。(2)培養細胞の増殖能を調べたところ、コントロール(プレート上での単純培養)と比較し培養3日目で細胞増殖は抑えられたがOCPの結果はOCPを加水分解したHydolyzate(アパタイト)と有意差はみられなかった。
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