2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19591714
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
永澤 博幸 Akita University, 医学部, 助教 (50375284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 恭司 秋田大学, 医学部, 准教授 (10185431)
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Keywords | HIFU / Ultrasound / Lymphocyte / Macrophages |
Research Abstract |
平成20年度は昨年と同様に収束超音波による抗腫瘍作用の解析をマウス固形肉腫を対象に行った。 1. 細胞の継代と腫瘍細胞浮遊液の調整 : Sarcoma180をマウス腹腔内で継代し実験腫瘍とした。 2. 超音波照射装置 : 日立中央研究所製を用いた。 3. 収束超音波照射 : Sarcoma180細胞3.0×10^5個を含む腫瘍細胞浮遊液をマウスの皮下に注入し、固形腫瘍が径2cmになった時点で、収束超音波装置で腫瘍部へ単回照射した。照射は周波数2MHz、出力5W/10Wの2種類で5秒間おこなった。水槽内は脱気水を満たし、38度に保った。 4. 評価ならびに結果(1)経時的に腫瘍最大径を観察すると、対照では徐々に腫瘍径が増大していたが、照射群では増大は軽度で優位に小さかった。(2)照射群の壊死部周辺で旺盛なアポトーシスが観察され、照射群で有意に多かった。(3)照射群では腫瘍周囲でマクロファージの浸潤、腫瘍内ではCD4, CD8陽性のリンパ球の浸潤が観察された(4)マウス生存率 : 照射群では対照群に比べ有意に生存率が良好であった。(4)電顕では腫瘍の細胞内小器官の変性が特徴的に観察された。HIFU単回照射でも免疫学的効果により抗腫瘍効果が得られると考察した.
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Research Products
(1 results)