2007 Fiscal Year Annual Research Report
骨軟部腫瘍におけるNotchシグナルと相互作用する異常機構の研究
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19591725
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
瀬戸口 啓夫 Kagoshima University, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (40423727)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有島 善也 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (90336339)
小宮 節郎 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30178371)
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Keywords | Notch / osteosarcoma / cell cycle |
Research Abstract |
【方法】RT-PCR法、免疫染色により骨肉腫の細胞株及び臨床検体を用いてNotchシグナル関連遺伝子の発現について検討した。Notchシグナルの特異的阻害剤であるGSIやNotchによって活性化される転写因子であるRBP-jk siRNAをもちいて骨肉腫に対するnotchの機能を検討した。ヌードマウスに骨肉腫細胞株を移植しGSIを投与することによる抗腫瘍効果を検討した。GSIを投与した骨肉腫細胞株の細胞周期と細胞周期関連遺伝子の発現を検討した。 【結果】免疫染色、RT-PCR法において骨肉腫細胞株・臨床検体共にNotch関連遺伝子の発現上昇を認め、Notchが活性化していることを確認した。GSIとRBP-jk siRNAを用いてNotchシグナルを抑制するとin vitroにおいて腫瘍増殖を抑制した。次に骨肉腫移植ヌードマウスにGSIを投与するとin vivoにおいて骨肉腫の増殖が抑制された。また骨肉腫細胞でNotchシグナルを抑制すると細胞周期がGlarrestしていることを見出した。さらに細胞周期を正に制御するサイクリンD,E,c-myc,SKP2の発現が抑制され、逆に細胞周期を負に制御するp21^<Cip1>の発現が増大していることを見出した。 現在他のシグナルとのクロストークを検討中である
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