2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19591730
|
Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
矢島 弘嗣 Nara Medical University, 医学部, 准教授 (20221640)
|
Keywords | 血管柄付き骨移植 / 人工骨 / 骨膜下移植 |
Research Abstract |
本年度は昨年度に引き続きラットの骨髄間葉系幹細胞を培養、人工骨(β-TCP:気孔率75%)に播種した後に、骨誘導をかけた培養人工骨、および細胞なしの人工骨の骨膜下移植をおこなってきた。本年度はさらに18ヶ月、24ヶ月間と長期間骨膜下へ移植したものについて評価を行った。培養人工骨を骨膜下に移植することで血管柄付き移植骨の横形増大をはかることができる可能性があると考えられた。長期にわたり移植していたものについては人工骨が置換され皮質骨用の肉眼像を呈するようになっていた。CT値の測定を行ったがこれについても12カ月目以降でCT値の上昇を認め皮質骨と同等であることが確認できた。一方骨膜外へ移植したものは皮質骨化を示唆する所見(CT値の変化)は見られず海綿骨様であることが推測される。以上より移植部位は骨膜下へ移植することで皮質骨様に自培養人工骨が変化すると考えられ移植骨の横径増大につながると考えられた。
|