2007 Fiscal Year Annual Research Report
血小板濃縮ゲル(PRP)被覆骨代替材による脊椎固定術のための基礎的研究
Project/Area Number |
19591735
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
豊根 知明 Teikyo University, 医学部, 教授 (10407918)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 佑一 帝京大学, 医学部, 教授 (10282485)
男澤 朝行 帝京大学, 医学部, 講師 (60375706)
大鳥 精司 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (40361430)
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Keywords | 脊椎固定術 / 骨移植 / 代替骨 |
Research Abstract |
Platelet-rich plasma(PRP)を利用した骨代替材(HA)による脊椎骨移植法(PRP+HA脊椎骨移植)の研究を始めるにあたり、予備実験としてSDラットによる自家骨の脊椎骨移植術(以下、前方椎体間固定術)が可能であるか、またHAによる前方椎体問固定術が可能かを検討した。実験のしやすさ、感染に強い、コストの低減などの理由からウサギからSDラットで実験を行うように変更した。 雄性SDラット(12週齢)を、腹腔内麻酔下に左腸骨より移植に使う移植骨を採取する。続いて、経腹膜アプローチにより腰椎椎体前方を露出する。L4/5椎間板を切除し、同部に小さく砕いた腸骨(ブロックのまま移植しないのは、人間と違い内板と外板が剥がれやすく薄い板上になってしまうため)を充填して閉創し終了する。6ヶ月後に、レントゲンおよび組織学的に骨癒合を確認しえた。また、後根神経節を採取しており骨癒合の状態と疼痛の関連を免疫組織学的に検討する予定である。 自家骨による骨癒合が確認できたため、気孔率50%のHAによる材料(直径2mm、1mmの円柱状のもの)を作成し、同様の手技で前方椎体間固定術を行った。しかしながら、全例でHAによる移植骨の脱転を認めた。そこで移植骨を細工のしやすい気孔率85%のHAブロックと顆粒の2種類を準備し再度移植を行い経過観察中である。よければひきつづき表面をPRP含有フィブリンゲルで覆った骨代替材(HA)を移植し、その上で骨組織の形成について検討する予定である。
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