2008 Fiscal Year Annual Research Report
網羅的遺伝子発現解析による骨肉腫患者の抗がん剤感受性および肺転移規定因子の解析
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19591742
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Research Institution | Chiba Cancer Center (Research Institute) |
Principal Investigator |
藤本 修一 Chiba Cancer Center (Research Institute), 化学療法研究部, 部長 (70260255)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大平 美紀 千葉県がんセンター(研究所), 生化学研究部, 研究員 (20311384)
影山 肇 千葉県がんセンター(研究所), 化学療法研究部, 研究員 (50260253)
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Keywords | 骨肉腫 / 抗がん剤感受性 / 転移能 / 網羅的遺伝子発現解析 / 予後解析 |
Research Abstract |
・骨肉腫肉腫の発症メカニズムに関与していると考えられている数種の癌関連遺伝子の発現解析を、昨年は骨肉腫細胞株10種を用いて行った。本年はさらに千葉県がんセンターにて凍結保存されている骨肉腫臨床検体44症例および正常組織2例から抽出したRNAを用いて、それぞれの発現解析をRT-PCRにておこない、予後および薬剤感受性との関連を調べた。 ・これに平行して、骨肉腫臨床検体のうち、予後良好群8例と不良群8例の合計16症例からDNAを抽出し、Agilent Technologies社のWhole Human Genome oligo DNA microarray(44k)を用いてゲノムコピー数解析を行った。その結果、予後不良群においてMDM2やCDK4などを含む12q13-14の増幅が特異的に認められたが、さらにこの領域の増幅を持たない予後不良症例に共通した新規ampliconも同定した。今後はさらに症例を増やして同領域の解析を進める予定である。
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