2007 Fiscal Year Annual Research Report
網羅的遺伝子・タンパク質発現解析による悪性骨軟部腫瘍バイオマーカーの探索
Project/Area Number |
19591743
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Research Institution | National Cancer Center Research Institute and Research Center for Innovative Oncology, National Cancer Center Hospital East |
Principal Investigator |
川井 章 National Cancer Center Research Institute and Research Center for Innovative Oncology, National Cancer Center Hospital East, 研究所, 研究員 (90252965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 格 国立がんセンター(研究所及び東病院臨床開発センター), プロテオーム・バイオインフォマティクス・プロジェクト, プロジェクトリーダー (30284061)
市川 仁 国立がんセンター(研究所及び東病院臨床開発センター), 腫瘍発現解析プロジェクト・プロジェクトリーダー, プロジェクトリーダー (30201924)
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Keywords | 悪性骨軟部腫瘍 / バイオマーカー / 網羅的発現解析 / 遺伝子 / タンパク質 |
Research Abstract |
本研究は、悪性骨軟部腫瘍の治療成績向上の要である化学療法感受性、局所進展様式、遠隔転移能に関して、これらを規定している遺伝子・タンパク質(群)を網羅的遺伝子・タンパク質発現解析の手法を用いて明らかにすること、これら遺伝子・タンパク質(群)の機能解析に加えて、同物質を骨軟部腫瘍における新たなバイマーカーとしたオーダーメイド医療、分子標的とした新たな治療法の可能性を探ることを目的としている。 平成19年度は、化学療法が治療の重要な鍵となっている高悪性骨腫瘍(骨肉腫、ユーイング肉腫)の臨床検体を用いて、蛍光二次元電気泳動法による網羅的タンパク質発現解析を行なった。現在、これらタンパク質発現プロファイルと各々の症例の化学療法感受性・臨床経過の相関について解析をすすめている。ユーイング肉腫に関しては、その抗がん剤感受性と有意に相関する幾つかのタンパク質スポットを既に同定している。さらに、GISTの新たな予後予測因子として我々が見出したタンパク質(フェチン)のバイオマーカーとしての有用性を検証するために、国内の他施設で診断・治療が行なわれた多数症例について、免疫染色によるフェチンの発現を検討中である。GISTにおけるフェチンの予後予測能が多数・多施設例で再現可能なことを確認の後、同タンパク質を用いたGISTの前向き臨床研究について検討を行う予定である。また、フェチンの生物学的機能についての検討もあわせて進行中である。
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Research Products
(8 results)