2009 Fiscal Year Annual Research Report
網羅的遺伝子・タンパク質発現解析による悪性骨軟部腫瘍バイオマーカーの探索
Project/Area Number |
19591743
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Research Institution | National Cancer Center Research Institute and Research Center for Innovative Oncology, National Cancer Center Hospital East |
Principal Investigator |
川井 章 National Cancer Center Research Institute and Research Center for Innovative Oncology, National Cancer Center Hospital East, 研究員 (90252965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 格 国立がんセンター(研究所及び東病院臨床開発センター), プロテオーム・バイオインフォマティクス・プロジェクト, プロジェクトリーダー (30284061)
市川 仁 国立がんセンター(研究所及び東病院臨床開発センター), 腫瘍発現解析プロジェクト, プロジェクトリーダー (30201924)
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Keywords | 悪性骨軟部腫瘍 / バイオマーカー / 網羅的発現解析 / タンパク質 / 遺伝子 / 二次元電気泳動 |
Research Abstract |
本研究は、悪性骨軟部腫瘍における治療成績向上の要である治療感受性、局所進展様式、遠隔転移能に関して、これらの生物学的態度を規定している遺伝子・タンパク質(群)を網羅的遺伝子・タンパク質発現解析の手法を用いて明らかにすることを目的としている。平成21年度は、(1)ユーイング肉腫における新たな予後予測マーカーとして我々が蛍光二次元電気泳動法(2D-DIGE)を用いて見出したnucleophosminに関して、34例のユーイング肉腫パラフィン包埋標本を用いた免疫染色を行った。Nucleophosmin陽性例(23例)は陰性例(11例)に比べて有意に予後不良であり(p<0.01)、多変量解析でもclinical stageと共にユーイング肉腫の独立した有意な予後因子であった。現在、多施設共同研究としてより多数の臨床例において本結果を検証することを計画中である。(2)骨肉腫12例の生検標本よりタンパク質を抽出、術前化学療法奏効例(6例)と非奏効例(6例)の間で認められるタンパク質発現の差を2D-DIGEで解析し、発現差の認められる56タンパク質スポットを同定した。(3)GISTの発生部位による生物学的差異を明らかにするために、胃発生GIST23例と小腸発生GIST9例のタンパク質発現の差を2D-DIGEで解析した。両者間で発現に差のみられるタンパク質として105スポットを同定。質量分析の結果、これら105スポットはprohobin, PEDFなどがん関連タンパク質を含む68のタンパク質に相当することが明らかになった。
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Research Products
(6 results)