2008 Fiscal Year Annual Research Report
全身の炎症反応が脳虚血および低体温による脳保護効果へ及ぼす修飾作用
Project/Area Number |
19591799
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
石田 和慶 Yamaguchi University, 医学部附属病院, 講師 (80314813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 靖彦 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (90304485)
平田 孝夫 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (40420533)
坂部 武史 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40035225)
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Keywords | LPS / 全身炎症反応 / 脂肪塞栓 / 脳浮腫 / 脳梗塞 |
Research Abstract |
脂肪塞栓モデルで、あらかじめ炎症を惹起した場合の脳障害の増悪について検討した。 【方法】:Wistar ratを用い麻酔薬を吸入させ、静脈路を確保LPS5mg/kg(LPS群)または生理食塩水(生食群)を静脈内投与した。シャム(S)群は静脈路のみを確保した。24時間後右外頚動脈断端から総頚動脈分岐部にカテーテルを留置し、99%triolein2μLを5分かけて注入する脂肪塞栓モデルを作成した.S群はカニュレーションのみを行なった。それぞれ2時間,1日、3日観察した。各群で神経学的スコア(全身状態、運動・皮質運動能・感覚障害、障害なし0点、最大48点)を評価後、脳を摘出し脳浮腫を評価した(各群6匹)。HE染色を行い8μmの標本を作製しNIHイメージでの梗塞面積(ブレグマから1.7mm頭側、3.8,7.8mm尾側)の評価を行った(各群6匹)。 【結果】:LPS/生食/S群のスコアは2時間22/27/2(平均)、1日27/32/2、3日24/30/0で、LPS群でスコアが高かった。LPS/生食/S群の脳水分量は2時間〜3日で87.5〜88.5/86〜86.5/83.3〜83.5(%)と2時間からLPS/生食群で著明な脳浮腫が形成されたが、LPS群でより多く、経時的変化はなかった。梗塞面積はLPS/生食/シャム群、2時間〜3日で43〜47/31〜36/0mm^2で、LPS群で梗塞面積は大きかったが、経時的変化はなかった。 【考察】:LPSであらかじめ全身の炎症反応を惹起すると、脂肪塞栓による脳障害は増悪する。
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