2007 Fiscal Year Annual Research Report
生体日内リズムに対する各種麻酔薬の影響 松果体マイクロダイアリシス法による検討
Project/Area Number |
19591811
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
菊地 龍明 Yokohama City University, 附属病院, 准教授 (70285138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊奈川 岳 横浜市立大学, 医学研究科, 助教 (60336584)
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Keywords | 麻酔 / 日内変動 / メラトニン / 松果体 |
Research Abstract |
松果体外科手術 Sunらの方法に従った。8週令の雄性Wister-Imamichi Ratを用いた。ペントバルビタール麻酔下に頭部の皮膚切開を行い、ラムダ縫合後方の頭蓋骨に電気ドリルを用いて直径6mmの穴を開けた。顕微鏡下で、矢状静脈洞と冠状静脈洞の合流部後方で硬膜切開を行い小脳を露出させた。頭部を前屈させた後、小脳と大脳との間隙を広げ静脈洞を避けて小脳テントに小切開をおき、松果体を露出させた。松果体に接するように後方からプローブ挿入のためのガイドカニューレを設置し、歯科用セメントにて頭蓋骨に固定した。 マイクロダイアリシス 手術1週後にガイドカニューレに膜長3mmの透析プローブを挿入し、1.5μ1/分の流速にて人工脳脊髄液を灌流した。試験的に30分毎のサンプリングを24時間行った。 HPLCによるサンプル分析 HPLC-ECDを用いて解析を行った。メラトニンのリテンションタイムはおよそ20分で、1検体の分析には最低30分を要した。 松果体周辺は太い静脈が豊富に分布しており出血のコントロールに困難を極めている。現在は成功率が50%以下と低いため、本実験に入る前に外科手術方法の変更も含めて検討中である。
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