2007 Fiscal Year Annual Research Report
低酸素誘導性遺伝子発現変化が肺胞上皮機能に及ぼす影響の細胞生物学的検討
Project/Area Number |
19591827
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Research Institution | Tazuke Kofukai Medical Research Institute |
Principal Investigator |
足立 健彦 Tazuke Kofukai Medical Research Institute, 医学研究所 第3研究部, 研究主幹 (90252428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広田 喜一 京都大学, 医学研究科, 講師 (00283606)
宮崎 嘉也 医学研究所, 第3研究部, 研究員 (10324625)
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Keywords | 低酸素誘導性遺伝子 / 肺障害 |
Research Abstract |
肺障害の成因または進展を細胞の低酸素誘導性遺伝子応答の観点から細胞生物学的また分子生物学的に理解して肺障害治療法の評価を新たな観点から下し、また新たな治療法の開発の基礎的な知見を得ることが本研究の目的である。すでに提出済の実験計画に基づいて本年度は以下の研究を遂行して研究成果を得た。 #1II型肺胞上皮細胞のモデル細胞として頻用される樹立細胞株A549細胞(ヒト由来)において、半定量的リアルタイムRT-PCR(reverse transcriptase-polymerase chain reaction)法/Western blot法を用いてamiloride-blockable ENaC(SCNN1)の3種類のサブユニットの酸素分圧依存性の発現変化について検討した。 SCNNIA, SCNNIBサブユニットは酸素分圧依存性に発現が変化した。つまり1%02条件下12時間暴露によりmRNAの発現が上昇した。一方、SCNNICは、1%02条件下12時間暴露によりmRNAの発現が減少した。これらの遺伝子発現変化は、20%02条件下で、hypoxia-inducible factor l(HIF-1)の活性化を人為的に引き起こす事により同意に観察される事よりHIF-1により発現制御を受けている事が示唆された。 #2細胞死の検討II型肺胞上皮の細胞死が低酸素(1%酸素分圧)暴露により生じる事、またその細胞死の形式はnecrosisよりはapoptosisの成分が多い事を確認した
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Research Products
(3 results)