2008 Fiscal Year Annual Research Report
ノックアウト動物を用いた下部尿路α1Lアドレナリン受容体の分子実体の解明
Project/Area Number |
19591837
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
森島 繁 University of Fukui, 医学部, 准教授 (50290911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村松 郁延 福井大学, 医学部, 教授 (10111965)
鈴木 史子 福井大学, 医学部, 助教 (80291376)
横山 修 福井大学, 医学部, 教授 (90242552)
秋野 裕信 福井大学, 医学部, 准教授 (90159335)
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Keywords | 前立腺 / α_1アドレナリン受容体 / ノックアウト動物 / α_<11>アドレナリン受容体 |
Research Abstract |
A. 野生型マウスの組織を用いて、α_<1A>アドレナリン受容体やα_<1L>受容体の発現を調べた。 これまで結果が報告されている他のほ乳類動物と同様に、α_<1L>サブタイブは、マウス下部尿路組織(前立腺、輸精管など)や大脳皮質に発現していることが確認された。これらの薬理学的性質を前年度に続き詳細に明らかにした。 B. α_<1A>ノックアウト(AKO)マウスでは、α_<1A>サブタイプのみならず、α_<1L>サブタイプも発現も消失していた。 α_<1A>ノックアウト(AKO)マウスの前立腺や下部尿路系の組織を用い、収縮などの機能実験を行った。AKOマウスから前立腺や脳を採取し、薬理学的結合実験を行った。この結果、AKOでは、α_<1A>サブタイプの発現はもとより、α_<1L>サブタイプも発現も消失していた(Muramatsu,2008)。一方、α_<1B>やα_<1D>のノックアウトマウスでは、α_<1L>サブタイプも発現は野生型と変化していなかった。 C. α_<1L>受容体の組織分布を明らかにするため、蛍光標識体にて前立腺などを染色することに成功した。 α_<1A>・α_<1L>特異的アンタゴニストsilodosinのAlexa fluor 488による蛍光標識体にて、α_<1L>サブタイプの組織での発現が世界で初めて明らかになった(Morishima,2009)。
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Research Products
(11 results)