2007 Fiscal Year Annual Research Report
組織弾性イメージングを用いた下部尿路症状の病態解明
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19591868
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
沖原 宏治 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 講師 (80285270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 恒治 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (10243239)
河内 明宏 京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (90240952)
水谷 陽一 京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (10243031)
中村 晃和 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (10381964)
浮村 理 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (70275220)
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Keywords | 泌尿器科学 / 前立腺肥大症 / 組織弾性 / 下部尿路 |
Research Abstract |
生体力学的画像解析ソフトと組織弾性イメージング機能を駆使して、排尿初期から終了にいたるまでの、前立腺部尿道の各section(例:膀胱頚部から1cm,3cm,5cm,外尿道括約筋手前1cm)の開大径のdynamic changeの定量的解析結果と弾性イメージを対比した。超音波診断装置(日立社製:EUB-6500)に組織弾性イメージングアプリケーションキット(Elasticity kit)を搭載し、ボランテア若年健常成人を対象に、排尿過程を尿流動態経直腸的超音波縦断画像に組織弾性イメージングフィルターを併用してモニタリングした結果、排尿時、前立腺部尿道周囲のひずみ値は、他の前立腺部の領域(辺縁域、移行域、中心域、前方繊維筋脂肪組織)と対比すると明らかに低値であった。複数の同一検者において、蓄尿量の変位から同じ考察を行ったが、前立腺部尿道周囲のひずみ値は最も低値であった。次に同じく複数の同一検者で、feasibility studyを目的として、日立メディコ社製EUB-6500並びに細径超音波探触子EUP-F334(40R7.5MHz探触子)を使用し、試行を行ったところ、細径超音波探触子EUP-F334での排尿時中のエラスト画像の描出率は、従来のバイプレーン探触子を用いた描出率と対比し、低値であることが判明した。しきい値の差異に起因するものと考えられ、フレーム値の高設定化を行い、同じくボランテア若年健常成人を対象に症例を蓄積中である。
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Research Products
(3 results)