2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19591875
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
松田 公志 Kansai Medical University, 医学部, 教授 (20192338)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 秀文 関西医科大学, 医学部, 准教授 (30324635)
河 源 関西医科大学, 医学部, 講師 (10268344)
室田 卓之 関西医科大学, 医学部, 講師 (80182145)
増田 朋子 関西医科大学, 医学部, 助教 (00411538)
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Keywords | 泌尿器腹腔鏡手術 / 技術評価 / LapMentor |
Research Abstract |
(1)ヴァーチャルリアリティーシミュレーターの1つであるLapMentorを用いて、様々な技術レベル、経験を有する93名の泌尿器科医、平均年齢38.5歳(27-58歳)、主たる術者としての経験症例数は0から750、中央値25例を対象に、LapMentorの基本タスク3-8を行い、各種評価点数を比較検討した。対象者は、腹腔鏡手術の経験に応じて、Group A(経験なし):25人、Group B(1から20例):18人、Group C(21から100例):38人、Group D(>100例):12人にグループ分け士、グループ間で評価した。その結果、Task 3、Task 5、Task 8で、技術レベルの高い術者と初心者とで、パーフォーマンスに有意な差が認められた。LapMentorは、術者の技術レベルを評価する機器として有用と結論できた。(2)泌尿器腹腔鏡手術の代表的な各種術式(腹腔鏡下腎摘除術、腹腔鏡下副腎摘除術、腹腔鏡下前立腺全摘除術)について、主たる術者としての到達度を判定する評価方シートを作成した。この評価シートを用いて、泌尿器腹腔鏡手術のトレーニング中の2名の手術評価を行った結果、1名では、自己評価点数は経験をつむにつれて明らかに上昇したが、評価者評価は一定の傾向を示さなかった。もう1名では、当初から自己評価、評価者評価ともに比較的高い点数で、10例までの症例では明瞭なLearning curveは示さなかった。以上から、評価シートを用いた術者の手術手技の評価は、トレーニングの達成度を評価するのに有用で、評価者評価だけではなく、自己評価も行うことが重要であることが示唆された。
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Research Products
(6 results)