2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19591875
|
Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
松田 公志 Kansai Medical University, 医学部, 教授 (20192338)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 秀文 関西医科大学, 医学部, 准教授 (30324635)
河 源 関西医科大学, 医学部, 講師 (10268344)
室田 卓之 関西医科大学, 医学部, 講師 (80182145)
増田 朋子 関西医科大学, 医学部, 助教 (00411538)
|
Keywords | 泌尿器腹腔鏡手術 / 技術評価 / LapMentor |
Research Abstract |
20年度には以下の成果を得た。 (1) ヴァーチャルリアリティーシミュレーターと実際の手術技術との関連の検討:20例以上の泌尿器腹腔鏡手術の経験のある41名の術者に、実際の手術のビデオを提出していただき、泌尿器腹腔鏡技術認定制度に基づいて技術評価を行った。ビデオの点数と術者のバックグラウンド、さらにヴァーチャルリアリティーシミュレーターの1つであるLapMentorの基本タスクの成績の関連を検討した。その結果、ビデオ評価点数は術者の腹腔鏡手術経験年数と逆相関し、またLapMentorのタスク5の正確性と正の相関を認めた。さらに、20例から76例の経験のある43名を、技術認定取得者と未取得者で比較検討すると、LapMentorのいくつかのタスクの正確性に差を認めた。 (2) 泌尿器腹腔鏡手術技術評価シートの作成と評価結果の検討:作成した評価用紙を用いて、4名の術者の腎副腎腫術、前立腺手術の評価を行った。その結果、手術経験を経るにつれて評価結果が明らかに向上すること、腎副腎手術では評価者の採点が術者の自己評価より甘く、前立腺手術の要素項目評価では評価者の採点が厳しかった。80%以上の得点を得るためには15例ほどの経験が必要なことが明らかになった。 (3) 鉗子の動きの評価によって術者の手術技量を評価するシステムの開発:学生を対象に、腹腔鏡手術の各種基本手技と、開放手術での縫合操作、さらにテレビゲームなどを行わせ、鉗子の動きと相関する因子を検討したが、有意な関係項目が判明しなかった。
|
Research Products
(2 results)