2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19591875
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
松田 公志 Kansai Medical University, 医学部, 教授 (20192338)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 秀文 関西医科大学, 医学部, 准教授 (30324635)
河 源 関西医科大学, 医学部, 講師 (10268344)
室田 卓之 関西医科大学, 医学部, 講師 (80182145)
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Keywords | 泌尿器腹腔鏡手術 / 技術評価 / LapMentor / ヴァーチャルリアリティー |
Research Abstract |
(1)ヴァーチャルリアリティーシミュレーターと実際の手術技術との関連の検討:主たる術者として20例以上の経験のある術者を対象に、LapMentorを用いた評価と、実際の手術のパーフオーマンスとの関連、さらに経験のない術者を含めて93名の術者について、手術経験とLapMentorの評価結果について分析し、論文を作成、現在投稿中である。 (2)泌尿器腹腔鏡手術の代表的な各種術式について主たる術者としての到達度を判定する評価方法の確立:すでに完成した腹腔鏡下前立腺全摘除術および腎副腎手術のOSATS形式の評価シートをもちいて評価した結果、独立した術者に近い80%の評価結果を得るのに15例ほどの経験が必要であった。論文を発表した。 (3)鉗子の動きの評価によって術者の手術技量を評価するシステムの開発 臨床実習医学生64人を対象とし、腹腔鏡トレーニングシステムProMISを用いてトレーニングを行い、技術上達度の評価を行った。トレーニングは1週間の間2回、各1時間ずつとした。1回のトレーニングで4種類のタスクを3回ずつ行い、タスク処理時間、鉗子先端の移動距離、技術評価用紙OSATSを用いた評価得点を求め、前半3回と後半3回それぞれの平均値の比較検討を行った。 タスク処理時間および鉗子移動距離ともに、後半の評価が前半に比べて良い結果となった。さらに、前半のOSATS評価得点の上位32人と下位32人の得点を比較したところ、OSATS得点上位群は下位群と比べ全てのタスクにおいて、処理時間、鉗子移動距離が有意に短い結果となった。以上より短期間ではあるが、本システムを用いたトレーニングによりタスク処理能力の向上が期待されることが明らかとなった。
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Research Products
(7 results)