2007 Fiscal Year Annual Research Report
CD8KOマウスでの同種皮膚移植片の拒絶反応めエフェクター細胞の同定
Project/Area Number |
19591880
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
伊藤 慎一 Gifu University, 医学部附属病院, 講師 (70324308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出口 隆 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40163935)
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Keywords | 皮膚移植 / エフェクター細胞 / CD8 KO mouse / 拒絶反応 |
Research Abstract |
皮膚移植の系で従来の免疫学の一般的な常識である同種移植片拒絶のエフェクター細胞がCD8+CTLでなく、吉田らの発見したallograft-induced macrophages(AIM)であることを証明する。nude mouseでもCD8αα^+YδT細胞は存在するので、今回の実験では主にCD8 KO mouseを用いる。浸潤細胞にはallograft-induced macrophages(AIM)が存在しCD8^+CTLがないため移植所浸潤細胞はドナーのcon A activated lymphoblastには細胞傷害活性がなく、皮膚組織由来の細胞のみに細胞傷害活性があることが予想される。本研究により同種移植局所でのエフェクター細胞がAIMであることが確認できれば、T cellの抑制を行わないでAIMの機能の抑制だけを施行できる治療法の開発の可能性がある。山本らの方法に準じて(Transplantation.1998 65: 818-25)C57BL/6 CD8 KO(H-2b)マウスにBALB/C(H-2d)の皮膚移植を行い、移植後3日目、5日目、7日目に移植局所よりcollagenase, DNaseを用いて浸潤細胞を分離する。分離した細胞をプラスチック付着性細胞(マクロファージ系細胞)と非付着性細胞にさらに分離してBALB/Cマウスの皮膚およびcon A activated lymphoblastをそれぞれターゲットとして、^<51>Crを用いた細胞傷害活性を測定する。C57BL/6J-bg-nu/nuに対しC57BL/6よりCD4^+細胞を移植し、BALB/C(H-2d)の皮膚移植を行い、同様な方法でに移植局所より浸潤細胞を分離し、BALB/Cマウスの皮膚およびcon A activated lymphoblastをそれぞれターゲットとして、^<51>Crを用いた細胞傷害活性を測定する。C57BL/6 CD8 KO(H-2b)マウスまたはC57BL/6よりCD4^+細胞を移植したC57BL/6J-bg-nu/nuに対してBALB/C(H-2d)の皮膚移植を行い、移植局所浸潤細胞からRNAを抽出する。Pk30をプローブとして用いて適切なプライマーを作成し、Light cyclerを用いて定量的RT-PCRを行いAIMの出現の時間的経緯を定量化する作業を進行中である。
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