2007 Fiscal Year Annual Research Report
ガンマラクトン化合物を用いた腎障害後の進行を抑制する腎修復再生機構の解明
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19591883
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
石橋 道男 Nara Medical University, 医学部, 講師 (40107032)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 清秀 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (50264867)
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Keywords | 腎修復と再生 / マクロファージ / heterodimeric aminoacid transporter / 4F2hc(CD98)-LAT2 / Asc1 / Asc2 / ガンマラクトン化合物 / 腎糸球体病変 |
Research Abstract |
腎組織が障害をうけたあとの修復・再生に関わる腎組織内に局在するマクロファージの同定を研究の目的としている。まず、腎障害後の修復・再生を検討するためのin vivoラットモデルとして、ふたつのモデルを用いた。第一に、puromycin静脈内投与後7日目から12日目をピークに高度のアルブミン尿が出現する腎糸球体病変め障害を評価するpuromycin急性ネフローゼモデル、第二に、左側尿管を14日間閉塞したのち閉塞部を切除し内腔30Gサイズのチューブをカフとして尿管尿管吻合し尿路再律したのち7日間観察する一側尿管閉塞解除モデルである。新規ガンマラクトン化合物については、効果から1群化合物は尿細管病変を軽減すること、2群化合物は糸球体病変を軽減することが判明している。heterodimeric aminoacid transporter(HAT)分子はheavy-chainの4F2hc(CD98)/rBAT、light chain(Asc1,Asc2,LAT1,LAT2,BAT1)から構成されβ1インテグリンとも関連し、機能的には細胞融合と栄養補給能をもつため修復再生に関わる候補分子とした。2群化合物を単独投写した群あるいはラットガンマーインターフェロンと併用しな群では,いずれでも腎糸球体病変を軽減し、とくに後者の併用群ではアルブミン尿の著明な減少(単独vs併用での19日目のu-albumin/u-Crは16vs.4)を示した。同時に免疫病理学的検討で、Asc2,LAT2陽性細胞が糸球体への優位な局在を示した。よって、4F2hc(CD98)-LAT2/Asc1/Asc2系を腎修復・再生に関わるマクロファージの分子と仮定し、来年度はin vitroにおける修復モデルを用いHAT分子の機能評価と、腎組織内の修復再生に関わる前駆細胞の局在と活性化の機序を検討する。
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Research Products
(1 results)