2008 Fiscal Year Annual Research Report
腎移植におけるプロテオーム解析による急性・慢性拒絶反応の低侵襲診断技術の確立
Project/Area Number |
19591885
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
吉田 一成 Kitasato University, 医学部, 准教授 (10174921)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 志郎 北里大学, 医学部, 教授 (00051889)
大石 正道 北里大学, 理学部, 講師 (40233027)
小寺 義男 北里大学, 理学部, 准教授 (60265733)
竹内 康雄 北里大学, 医学部, 講師 (60286359)
大草 洋 北里大学, 医学部, 助教 (70337963)
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Keywords | 腎移植 / 血中抗体 / プロテオーム解析 |
Research Abstract |
平成19年度に検討した実験条件をもとに平成20年度は腎移植後拒絶反応を起こした患者血清と尿を対象とした診断マーカー候補タンパク質ならびにペプチドの探索を本格的に開始する。 (1)血清 タンパク成分に関しては抗体カラムにより血清中の約80%を締めるアルブミンと免疫グロブリンを除去した血清中の微量タンパク成分を再現性の良い逆相HPLCで25分画し、この分画物中のタンパク質をSDS-PAGEならびに二次元電気泳動で定量分析を行う。また、ペプチド成分に関しては北里大学理学部で開発したペプチド抽出法を用いて高効率に再現性良くペプチド成分を濃縮し、その成分をペプチド用の逆相HPLCカラムで60分画したものを質量分析計(MALDI-TOF MS)で分析する予定である。上記により低分子量のペプチドレベルからタンパク質レベルまでの網羅的解析が可能となる。 (2)尿 腎移植後安定している時に採取した尿、拒絶反応を起こしている時に採取した尿、治療後に採取した尿の3検体を用いて、アガロースニ次元電気泳動法で尿中タンパク質の定量的変化の比較検討を行う。 上記により急性拒絶反応の際、上昇が認められたタンパク質、ペプチドについては抗体をもちいて今後検討をおこなう予定である。
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