2008 Fiscal Year Final Research Report
The effective strategy for detecting intrauterine cytomegalovirus infected fetus with neurological disorder
Project/Area Number |
19591899
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
KANEKO Masatoki University of Miyazaki, 医学部, 准教授 (40264387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KODAMA Yuki 宮崎大学, 医学部, 助教 (30305081)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Keywords | 胎内サイトメガロウイルス感染症 / 抗原血症 / Avidity Index / CMV IgM抗体指数 / 神経学的予後 |
Research Abstract |
宮崎県の地域フィールドを利用して1151名の妊婦を対象に、児の神経学的予後予測を含めたサイトメガロウイルス胎内感染のハイリスク妊婦の効果的な抽出法について検討した。この結果、1151名の妊婦においてIgG抗体陽性率は、80.9%、IgG抗体陰性率は16.7%であった。IgM抗体陽性率は2.4%であり、4名に胎内感染が確認された。IgM抗体価、IgG avidity index (AI)および妊娠週数と関連では、妊娠12~21週でIgM5.5以上かつAI30以下の症例で感染が成立していた。神経学的予後との関連では、この週数で、胎児超音波所見に異常を認めた症例に神経学的予後不良症例があった。 さらに、胎内感染児の新生児経過と尿中ウイルス量、抗原血症およびIgG AIとの関連について検討した。この結果、抗原血症は、胎内感染の診断法としての意義は少ないが、網膜炎や肺炎を示す新生児に陽性となることがわかり、出生時のウイルス活動性を示す指標として有効であることを明らかとした。このことは、胎内CMV感染症の新生児期の治療開始基準のひとつとして抗原血症が有効である可能性を示唆したものである。また、新生児治療とIgG AIとの関連を検討した結果では、IgG AIは生後6週頃までは低下傾向を示し、その後に上昇した。IgG AIの上昇とともに、感染の再燃はみられなくなった。このことから、CMV IgG AIの上昇時期が、抗ウイルス剤を中止するひとつの目安となる可能性があると考えられる。
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Research Products
(11 results)