2007 Fiscal Year Annual Research Report
抗癌剤誘発卵巣機能障害に対する抗癌剤特異的予防内分泌療法の開発
Project/Area Number |
19591906
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
宇都宮 智子 Wakayama Medical University, 医学部, 助教 (60382355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 哲二 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (80275255)
馬淵 泰士 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (80382357)
湯川 和典 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (20301434)
帽子 英二 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (60433348)
池島 美和 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (70433349)
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Keywords | 抗癌剤 / 顆粒膜細胞 / アポトーシス / CPT-11 / GnRH agonist |
Research Abstract |
平成18年度に大学動物実験室のマウス肝炎ウイルス汚染が発見され、飼育マウスを全頭屠殺した。半年間の観察期間後にもウイルス汚染が検出され、動物実験室閉鎖が長く続いた。そこで、研究方向転換を余儀なくされ、最初はin vitro解析を中心とした。今年度後半にようやく動物実験が再開でき、遺伝子改変マウス実験を中心に現在まで実験を継続している。 (1)抗癌剤治療後の正常卵巣の臨床病理組織学的研究:術前抗癌剤治療を受けた未閉経の子宮・癌卵巣癌患者の正常卵巣組織を病理組織学的に検討し、抗癌剤の種類と卵巣障害の差異を証明した。 (2)動物実験による抗癌剤誘発卵巣顆粒膜細胞傷害分子機序の解明:動物実験室閉鎖により研究が中断されたが、実験室解禁後ただちに実験を再開した。(1)CPT-11誘発卵巣顆粒膜細胞傷害時関連分子のスクリーニングから候補2分子を同定した。(2)Bcl-2 familyやp53の関与を各種抗癌剤投与マウスで比較した(論文執投稿中)(3)CPT-11以外の抗癌剤につき、CPT-11様の卵巣顆粒膜細胞傷害関連分子の同定を行った。(4)遺伝子改変マウスを用いたCPT-11誘発卵巣顆粒膜細胞傷害機序の解析:動物実験室問題から最近に実験を再開した。論文発表は次年度の見込み。 (3)動物実験による抗癌剤誘発卵巣顆粒膜細胞傷害の予防法の確立:(1)偽閉経療法の至適投与条件の決定実験:マウスを用いてCPT-11投与時の卵巣顆粒膜細胞アポトーシスを最大限予防できるGnRHa製剤の投与量、投与回数、投与時期を決定した。(2)マウス抗癌剤誘発卵巣細胞傷害へのエストロゲン刺激療法による予防効果の検証:応用性が低いと判断し、計画を中止。(3)偽閉経療法による抗癌剤誘発卵巣細胞傷害の予防時における、卵巣機能障害関連分子の発現の検討:すでに中心的分子を同定した。動物実験室問題から実験を再開している。論文発表は次年度の見込み。 (4)マウス卵巣器官培養による卵巣細胞傷害実験システムの確立:マウス卵巣器官培養系を用いて、各種薬剤の卵巣細胞傷害を検証する一般的な卵巣細胞傷害測定系を確立した。動物実験室問題から最近になり実験を再開した。論文発表は次年度の見込み。
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Research Products
(4 results)