2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19591907
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
梅咲 直彦 Wakayama Medical University, 医学部, 教授 (20106339)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 哲二 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (80275255)
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Keywords | 子宮内膜 / 子宮平滑筋 / 子宮内膜間質細胞 / 子宮内膜症 / danazol |
Research Abstract |
平成19年度初頭に大学動物実験室のマウス肝炎ウイルス汚染が発見され、飼育マウスを全頭屠殺した。半年間の観察期間後にもウイルス汚染が検出され、動物実験室閉鎖が1年間以上続いた。19年度後半には部分的に実験施設が再開された。そこで、研究方向転換を余儀なくされ、in vitro解析を中心とした。 1)ヒトおよびマウスの子宮平滑筋細胞の増殖分化を制御するin vitro細胞培養条件の決定:子宮壁再生において、最も細胞増殖能が低い子宮平滑筋細胞の強い増殖促進物質を検索してきた。ノックダウン解析からSTAT3経路が重要であることを実証した。内膜症治療薬dazazolは、この制御機構を正常範囲内で調節することが証明された。 2)子宮内膜間質細胞と子宮筋層平滑筋細胞の2層構造in vitro再構築実験:子宮壁構造再構築実験で世界的にもまだ成功していない箇所は、子宮内膜間質細胞と子宮筋層平滑筋細胞の2層構造再構築である。至適条件を見出すためには、各種細胞をランダムに培養した場合の細胞間認識機構を解析すること、2種の細胞をコラーゲン膜で分離接触培養した場合の条件、さらに2種の細胞をコラーゲン膜で分離接触培養しながらコラーゲン膜に一定の伸展刺激を与えた状態で接触培養した場合の条件を比較したが、確かな結論は得られなかった。細胞外基質が子宮内膜細胞の分化増殖を制御することを証明した。 3)子宮内膜間質細胞と子宮筋層平滑筋細胞によるマウス子宮壁内2層構造再構築実験を行ってきたが、まだ成功していない。 4)green mouse由来子宮内膜上皮細胞、子宮内膜間質細胞、子宮内膜平滑筋細胞を用いた子宮壁再構築過程での細胞社会学的クロストーク解析は上記理由で開始が遅れたが、現在検討中にある。
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Research Products
(4 results)