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2008 Fiscal Year Annual Research Report

蝸牛培養による聴覚関連遺伝子発現の網羅的検討ー薬物治療モデルを中心にー

Research Project

Project/Area Number 19591969
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

福島 邦博  Okayama University, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (50284112)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 前田 幸英  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (00423327)
Keywords聴覚 / 難聴 / 治療 / ステロイド / マイクロアレイ / 蝸牛 / 培養 / 薬理機序
Research Abstract

[研究目的]糖質コルチコイドは、突発性難聴などの治療薬として現在広く用いられているが、その内耳における薬理作用の詳細はよく分かっていない。我々は今までに、in vitroの蝸牛器官培養で、発現するmRNAを用いて、その薬理作用についての検討を行ってきた。
[研究実施計画]マウスから摘出した蝸牛を48時間培養し、その間糖質コルチコイドを作用させ、mRNAを採取、その間に発現が上昇ないしは減少した遺伝子をマイクロアレイ法を用いて検討した。
[研究結果]薬剤投与下の培養蝸牛での遺伝子発現は、非存在下での培養蝸牛での遺伝子発現と全体にはよく相関した。その中でも一部の遺伝子では2回のトライアルで一貫して薬剤存在化で発現の亢進ないしは減弱を認めた。その中には、FK506binding protein5(FKBP5)(6.19倍)、proteoglycan1, secretory granule(2.82倍)glutamate-ammonia ligase(glutamine synthase)(3.64倍)integrin, beta-like1(3.93倍)、 glycoprotein hormones, alpha subunit(0.22倍)Glucocorticoid-induced leucine zipper protein(GILZ)(3.64倍)glutathione peroxidase3(2.34倍)claudin10(5.64倍)などが含まれた。
[考察]一部の遺伝子に関しては既に聴覚ないしは難聴との関連が報告されているものもあり、こうした遺伝子の発現変化がステロイドの作用機序や、様々に異なる作用の違いに関わっている可能性が考えられる。オーダーメイド治療などへの応用の可能性についても今後検討を進めていきたい。(現在論文準備中)

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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