2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19591973
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
山下 裕司 Yamaguchi University, 大学院・医学系研究科, 教授 (00210419)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下郡 博明 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (70226273)
菅原 一真 山口大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (20346555)
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Keywords | 内耳 / 熱ショック蛋白質 / HSF1 / 老人性難聴 |
Research Abstract |
本研究は、感覚細胞死を抑制する保護療法を目的とする。熱ショック応答という生体に備わる保護機構を利用することから、副作用が軽微である点、よって長期にわたって治療が可能な点が長所として期待される。内耳における熱ショック応答の役割を充分に明らかにできれば、将来的に内耳保護療法として臨床に応用できる可能性が高いと考えられ、本研究を行った。本年度は、予め薬物を用いて強発現させた熱ショック蛋白質が、音響障害後の内耳において急速に消費される減少について検討し報告した。また、熱ショック応答によって前庭感覚細胞を保護できることを明らかにした。新たな試みとして、加齢による進行性難聴モデルマウスの、難聴の進行を抑制できることを明らかにし、学会で報告した。 これらの結果は、論文で報告済みであるが、現在、海外論文にも投稿中である。
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