2007 Fiscal Year Annual Research Report
ウイルス性顔面神経麻痺の病態解明と新たな治療法の開発に関する基礎的研究
Project/Area Number |
19591984
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
村上 信五 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 教授 (80157750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱島 有喜 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (30343403)
中島 捷久 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40012778)
飛田 秀樹 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (00305525)
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Keywords | 顔面神経麻痺 / 単純ヘルペスウイルス1型 / 糖尿病 / 再活性化 |
Research Abstract |
1)糖尿病状態における単純ヘルペスウイルス1型(以下HSV-1)の再活性化について マウスの腹腔内にストレプトゾトシン(以下STZ)を100mg/kg腹腔内に投与し、血糖値を毎日測定することにより、血糖値が500以上と高値を示すことがわかった。4週齢でマウスの耳介にHSV-1KOS株を接種し、顔面神経麻痺の治癒したマウスが7週齢になったところで腹腔内にストレプトゾトシンを投与し、糖尿病状態にした。糖尿病状態のマウスは1年観察しても顔面神経麻痺を自然発症することはなかったが耳介を擦過してHSV-1の再活性化を誘導することにより、顔面神経麻痺を発症したマウスや、脳炎様症状となり死亡するマウスがみられた。今後糖尿病マウスの免疫能につき検討予定である。 2)HSV-1の神経障害性について HSV-1をKOS株とF株の2種類用意し、マウスをBalb/cとC57BL/6の2種類用意した。 それぞれのマウスの耳介にそれぞれのHSV-1を接種した。顔面神経麻痺の発症率に差がみられたが、マウスの種類、HSV-1の株が異なることに起因すると考えられた。今後検討予定である。
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Research Products
(4 results)