2007 Fiscal Year Annual Research Report
手術用ナビゲーションシステムを用いた術者の技能評価と手術教育プログラム
Project/Area Number |
19591994
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
友田 幸一 Kanazawa Medical University, 医学部, 教授 (50164041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石政 寛 金沢医科大学, 医学部, 助教 (60288298)
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Keywords | 手術教育 / 技能評価 / ナビゲーション / 画像診断 / モデル実験 |
Research Abstract |
本研究は、耳鼻咽喉科の手術の中で基本となる解剖知識、手術器具の取り扱い、術中操作などについて実習を行い、その過程を手術用ナビゲーションシステムで追跡し、結果を客観的、科学的に解析して研修医にフィードバックするプログラムを開発することを目的とする。 ナック社製のアイマークレコーダーEMR8Bを使用し、研修医〜5年目の耳鼻咽喉科医、6年目から20年目の耳鼻咽喉科専門医を対象に以下の実験を試みた。一般的な耳、鼻、頭頸部領域の単純レントゲン写真やCT、MRIの画像を提示し、指示された部位を目で確認するタスクを与え、瞳孔の動きを録画すると同時にナビゲーションシステムのワークステーションに入力し、被検者の目の動き、視線、凝視した部位が画像上のどの部位を見ているかを描出した。視線軌跡を標的部位、その周辺、その他の部位に分け画像として描出することで、被検者の思考過程を追跡することができた。視点分布・凝視時間では、係数を設定し、上記の座標部位別にその点数の総和で点数化し、個人の的確度を算出することができた。これらから経験年数、手術経験により差がみられ、また反復練習することによる学習効果が客観的に評価できることが明らかになった。これらの結果を被検者にもフィードバックし、個人の弱点、問題点を認識した上で教育、指導の方針を立てることが可能と考えられる。 次年度は、産業技術総合研究所開発の精密鼻腔モデルを用い、同じ対象者に対して、内視鏡、鉗子、ドリル類の扱い方、操作時間、骨削開の操作、またその際にかかる圧荷重などの計測を行なうと同時に、手術操作中における視線停留点・軌跡分析および停留点時間分析を測定し、経験による差、学習効果に伴う差についても検討したい。
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Research Products
(8 results)